人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【人】 門を潜り ダヴィード

>>129 イレネオ

「正直に言えば、あまり。
 買ってきたものを温めて珈琲を淹れるのが精一杯です」

のんびり、ゆったりとした街歩き。
駆けてゆく子供を慌てて両親が追いかけて、すれ違う恋人たちが微笑ましそうにそれを見守る。
人の営みはそのまま街の色を染め替えて、あと数週間もすれば夏のことなんて忘れてしまうのだろう。

「それは……まあ。努力をします。
 うっかりたちの悪い奴らに絡まれるのはごめんですから」

たちの悪い奴ら。相手が誰かも分からずに日々の鬱憤を暴力によって発散しようとする連中。
一人でなんとかすることも出来るけれど、万が一にも怪我をしてしまえば迷惑をかける人がたくさんいるので、そうはしたくないというのが正しいところ。

いくつかの店は新商品を目玉に盛況で、そのうちのひとつを指差した。お昼時の真っ盛りは過ぎているためか行列の姿は見えないだろう。

「あそこです。
 おすすめは生ハムとモッツァレラのパニーニ。
 あとピッツァ・カルネもお肉たっぷりで最高です」

おすすめは露骨にお肉が大好きな若者らしいものだった。

#商店街
(136) NineN 2023/09/10(Sun) 17:27:46