【人】 微睡む揺籃 アリア――浴室にて―― >>134[ 想像を凝らすことしばし、私の手元に独特の光沢を帯びた紺色の水着が出現する。白い糸でしっかりした縁取りがされているワンピース型の水着。この世界ではたぶんあまり流通してはいないだろうそれは、一言で言ってしまうと『スクール水着』である。 ちなみに広げて見れば胸のところに名前用のゼッケンが縫い付けられていて、「めいべる」と書かれている。平仮名だけど読めるだろうか。読める気もするし謎の記号と思われるかもしれない。 だけど本題は実はそこじゃないのだ。 薄い本を参考にしたこのスクール水着の材質が何かといえば―― 触手 なのです。普段は休眠状態で普通の水着と変わらない手触りだけど、 着用者の体温で温められると徐々に目覚めて活動し出すという一品。 まずはさらりとした粘液を分泌して性感を高めさせ、 その後に繊毛を蠢かせてわずかずつ快感を与えていきます。 やがて着用者が汗やその他の体液を滲ませたなら それを糧とする触手は正体を現し、犠牲者を責め始めるのです。 といっても体液を吸い付くされて死ぬようなことはないでしょう。 あくまで性的な快感を与え絶頂させるのが存在意義の水着なので。 そう――(2)1d6回くらい?] (137) 2020/10/23(Fri) 1:18:13 |