────や、歩けます。
私、体重、けっこうありますよ……?
[筋肉って重いんですよと少しの軽口を叩くくらいの余裕はあったから、そのまま立ち上がるも、少しよろけてしまったから、結局小泉さんの肩を借りる事になってしまった。
正直、一人では動きづらい状況に陥りつつあったから、偶然とはいえ小泉さんが来てくれたのは本当に幸いで。
すみませんとありがとうを零しながら帰還したレストランは、先程ここを出る時よりあからさま、林檎の香
>>59 が満ちていて、なんでこの場所までこれほどと、眉を寄せることになった……のだけど。]