人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

橋の上を夕方の空気が掠めていく。
業後の余暇のある日というのさえ珍しいほどに慌ただしい昨今、
街の空気をゆったりと楽しむことが出来たのは夕日が隠れつつ有る頃だった。
夏の暑さも峠を超えてきた今は、やがて早々に涼しさに見舞われるのだろう。

「……もうじき秋になるのか、そうか」

投じられた石が生んだ波紋は未だ消えない波として残っている。
それでも未だ誰もが、それが端まで広がったなら消えるものだと信じている。
夜はバーにでも顔を出すか、なんて考えながらに、
働き疲れてしゃがんだ跡の寄ってしまった革靴は橋の上を進む。

#街中
(140) redhaguki 2023/09/10(Sun) 18:50:44