【人】 星見 ステラ― (回想)旅の始まりの話 ― [そうでした。旅の始まりは、 私と、キヨヒコの二人からスタートしたのでした。 最初は二人きり。はい、そうです。 キヨヒコ二つ下。私、お姉さん。アンダスタン? ここは年上力を見せつけようと、 被った猫の数も増えようというもの。>>27 そんな私の前に、素性の知れない男が現れたなら>>123 それは当然、警戒したに決まっています。 でも、キヨヒコのあの性格。 頼りになる兄貴分?とでも思ったのかどうか。 すぐに懐いてしまうものだから、 毛を逆立てる猫のようだった私だって、 いつまでもそんな顔していられなくて。 それにそう、世間ずれ。苦節七年と言っても、 所詮は神殿仕えの私。外のことは お察し で。柄悪いお兄さん、なんだかんだ面倒見よかったもので 兄がいたらこういう感じなんですかね、なんて言って キヨヒコと二人、ひそひそ話をした日もあったな] (140) 2021/08/14(Sat) 1:20:01 |