【人】 巫凪 桜花―羅生― [一人静かに、時を過ごしていた折。 名を呼ぶ声が耳に届く前に呼ばれた気がして、顔を上げる>>48] 羅生。 [おいで、と誘うように向けられる仕草と笑顔は、彼によく似合っていると思う。 身体が成体に変貌を遂げても、この仕草を見るたび、 何をしていようと直ぐにそちらに寄っていくのは変わらない。 耳触りの良い笑い声と、額に置かれる掌>>52 直接肌に触れられると、そこから躰が温もる感覚が好きだった。 それが旧人類の営みでは、『手当て』と呼ばれるものに近いと、未だ知らない] んん。寝落ちたっていうか、 話してるうちに寝かしつけられたっていうか。 直青、聞き上手だから。 (140) 2023/11/21(Tue) 13:49:12 |