【人】 アマミ──回想:クラヴィーアの過去を辿って── [どうして人間という生き物は自分が大切だと思う相手を 傍に置き、あるいは自身が傍に居ようとするのか。 その答えに近く在るのは、どちらかと言えば彼女の方なのかもしれない。>>118 己はまだ答えにたどり着くには時間がかかりそうだと、それはアマミ自身が1番理解していたことだが。 彼女はこちらの言葉の真意を掴みかねているようだったので。>>119] 君の身内は罪を犯したかもしれないが 君自身は何もしていないだろう? それなら君に対する蔑如は不要じゃないかと 俺は思うんだけどね。 [そう付け加えることになっただろう。 元々こちらは家族や地位を全て捨てた政略の外側の住民なのだから、経歴などその人物を知るための図鑑の役割しか果たさない。 類は友を呼ぶとはこういうことなのか。 異色の貴族と交友を深める男もまた、異色なのだ。]** (142) 2021/04/02(Fri) 5:31:16 |