【人】 冒険者 ルイージー 一日目 噴水広場 ー>>142 [ 少女はあまり警戒した様子もない様子だった この子は迷子だろうかそれとも誰かを待っているのか、なんて思っていれば街を見ていたらしい。 まだ早い時間だからか祭りの喧騒は未だ眠ったままで街は白く染まり降り積もった雪が音を吸収して静けさだけがそこにはあった。] 俺も街を見に来たんだよ。 [ 半分は嘘だし半分は本当のこと。 せっかくこの街に来たのだからいつまでも眠りこけているのが惜しくなったので雪の街というものを見に外に出てみたのだ、何か面白いことはないかと、何か面白い出会いはないものかと。] 迷い猫でもいないものかって思ってな。 [ まっすぐに見つめてくる少女には悪意も害意もなく危険の欠片も感じない。 ふっと柔らかく笑んで見つめ返す男の頭には白い雪の冠が乗っていた。] (143) 2021/12/11(Sat) 18:17:21 |