【人】 アマミ──現在── [紙に字を連ねながらアマミは幾度となく問い掛け続けたが、彼女の方が答えに近いというのは往々にしてあるものだ。 彼女の好意を受け入れるきっかけは、募り始めた敬愛もまた在るのだろう。 己が持たないものを持っているクラヴィーアだからこそ敬愛も生まれてくるのだ。] そうさ。俺は嘘をつくのが苦手でね。 もしかしたら君の気分を害することが あったりしたのかな? [アマミに自覚があるとすれば彼女にあの島で突っかかられた時だが。>>120 それ以外にも、もしかしたらクラヴィーアの地雷を踏んでやしないかと心配するようになったのはここだけの話。 なんにしても人の顔色を伺うというのは慣れていないが、彼女の顔色を気にしたいと思う自分がいることがアマミにとっては最大の衝撃だ。 食事に栄養を得る以外の役割を求めたのは彼女と居る時が初めてだったのだから。] (143) 2021/04/02(Fri) 5:34:57 |