−大図書館を離れて:ステラ−
[追い込まれたやつは何に巻き込まれるか分からない。
そこにつけ入るぐらいの重苦しい空気は、邪の物を呼び込んでしまいかねない。
そんな危うさが今のステラにはあった。
>>136それに、淫魔であることを明かされてからは、同じ境遇を持つ者として放っておけないという気持ちも少なからずある。
たとえ余計なお世話だと言われたとしてもそこは曲げられない。]
どこへ行く気だ。
[危うさが恐ろしくなり、思わず掴んだ腕を強く握ってしまう。すぐにそのことに気づいて、ステラが振り返る頃には手を離した。]