【人】 第11皇子 ハールーン[ 第3皇子、アンタル。 兄弟の中でもひときわ体躯が良くて、明朗快活。何かと人心を掌握したがる2番目の兄もアンタルの事は避けて歩いていたくらいだ。 策略に長けていないイメージだったが、この兄が市場の経済戦略を手掛けて貿易商にも手を伸ばしていると聞いて、驚いた。] 「昔からここはデカかったけどなァ。 今は作物の安定供給やリスク管理もできる ようになって、富が均しくうまく回る仕組みを 作ってんだよ。ただあくまで、 自給自足からは外れないようにだな!」 [ 『皇子』は、直接は政治に関わることが出来ない。進言することはできるけれど、採用されるかどうかは『王』の意志ひとつに尽きる。 けれど、間接的になら別なのだ。 一つの大きな声に勝るものはあると。だから日常から兄達は民の暮らしと親しんできたんだと、今なら少しはわかる気がした。] ……すごい、ね。 [まるで今初めて知った遠い人へ向けた様な、驚きと感嘆が漏れた。] . (145) 2021/04/16(Fri) 19:33:57 |