【人】 XI『正義』 マドカ僕とお茶なんて、 面白くもないでしょう? [いや餓鬼だな。まだガキかも知んない。 これは多分……『憎まれ口』だ。 けれど『僕』は『君』にそんな 気安い口をきく仲ではないはずで、 何だかバツが悪くなって、結局視線を落とした。 君にはただ、拒絶の色にしか見えなかったかも。 だから僕は、君がしれっと口にした、 『最後かもしれない』ってワードを聞き流した。 どういうこと? ]聞き流したくせに、僕の中の『僕』が 聞き咎めた。 僕は気付けない。 (146) 2022/12/16(Fri) 19:39:19 |