【人】 アマミ[だからこそ、共に買い物にいく途中か、あるいは家で見送られた時か。 アマミはそっと彼女の手に自分の手を重ねた。 彼女を見失わないように。 彼女が見失わないように。 お面に隠した素顔は隣に立つクラヴィーアにだけ見えるようになっている為、アマミが小さく微笑んでみせたことは彼女にだけは伝わっていても不思議じゃないだろう。] 君が帰る前に雨が降って 君に風邪を引かせてしまうかもしれない。 流石にそれは俺もごめんだ。 [空を仰ぎながらアマミはクラヴィーアを前に苦笑する。 彼女がどんな反応をしてくれたか。 我ながら、らしくないことばかりしていると思っているのは内緒だ。]* (146) 2021/04/02(Fri) 5:46:56 |