【人】 春分初候 雀始巣[ 彼女との談笑はもういくらか続いただろうか。 そうこうするうちに定刻となり 係員に従って別室へと移動することとなる。 真面目な会合の場は何度経験しても 背筋が凍るというか伸びるというか 只事ではない緊張感を覚えさせられるものだ。 応対のほとんどは春分さまが担っていて わたしは基本的に裏方をしているのだけれど―― 前回の会合から今に至るまでの春分域の様子について まとめた書類、不備とかありませんでした? 春分さまを見た感じは大丈夫そうに見えたような、 気が、しなくもなくもないのですが。 ] (146) 2022/01/20(Thu) 1:45:42 |