人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【人】 陽光の元で ニーノ

>>142 フィオレ

「わ」


くしゃくしゃと頭を撫でられると声が漏れた。
ついきゅっと目を瞑ってしまったが、これは小さなころから触れていたぬくもりだ。
嫌ではなくて、ただちょっと心の奥の方がくすぐったい。
もう子どもじゃないんだけどな、とか。
伝えそうになった言葉は飲み込んだ。されなくなってしまうのも寂しいものだろうから。

「教えてもらってるけど〜……
 
…………直接確認するのは恥ずかしい……

 ……勇気出たら、そのうちね」

「でも、フィオねえがそう言ってくれるのはうれしいよ。
 ありがと、…あ、もちろんねえさんのこともだいすき!」

こちらは元気に弟バカなので、貴方には好意を伝える声に躊躇いもない上、同じものが返っていると信じ切っている。

「やった、じゃあ一緒に行けるの楽しみにしてるから。
 ……ん、なら荷物抱えすぎて、うっかり転ばないように気を付けて!」

ぴょいと立ち上がったところで頑張れポーズに気付けば、「がんばる!」とこちらはオー!のポーズを取って満面の笑み。
そうしてまたな〜!とぶんぶんぶん、手を振りながらも駆けて去って行くことだろう。

……あ、ピザ食べるの忘れてたな、まあいいや。
幸せでおなかいっぱいだし。

#商店街
(148) mspn 2023/09/10(Sun) 21:36:05