【人】 春分初候 雀始巣[ 何はともあれ、 会合を終え本格的に宴の会場じみてきたその場で 数刻前と同じようにあたたかい紅茶を頂いて、 空中庭園のよく見えるテラスの方へと足を運んだ。 会合の時はいつもそんな調子であることは、 春分さまやわたし個人を認識するひとなら おそらく知っていることなのだろう。 居合わせた人となら、 少し言葉を交わすこともある。 好きなもの。好きなこと。 語らずとも、少なからず行動に表れるそれは わたしの場合およそ、 紅茶と「見ること」と「眺めること」。 **] (148) 2022/01/20(Thu) 1:45:47 |