【人】 天眼通 サルガス>>145 ルヘナ 勢いで植物トークが始まったとて、頷きながら話を聞いていただろう。感情の色彩は、話の最中が一番鮮明に映り込むと理解しているから。 「あー…… ……、残すのは、 良くないか」 正座のままミネストローネに手を伸ばせば、ゆっくりと瞬きをひとつ。 能力の出力を落として酔いを軽減するための行為。 その後は大人しく食べ始める。すごく……ちまちまと。 「私は、君達が楽しく過ごせていればそれで良いからな。 誰か。というよりは、ある程度の無法が許される場だ、問題が起きるのが当たり前だという認識でいた」 君達の楽しんでいる姿が見たくて……とは、口にせず。 メガネをかけ直そうとする君の手が空ぶったのを見て、何かに気付いたように顔を上げた。 「……そういう君は、どうなんだ? いいこと、とやら。 眼鏡がなくなってからはどことなく……表情が明るくなった、ような気もするが」 (149) 2022/06/26(Sun) 14:46:24 |