【人】 教会住みの娘 エヴィ[ そのまま私は黒髪の女性について進みます。 歩を進める時、先程の小さな男の子がまた にこにこと破顔しながら私の服の裾を ぴ、と引っ張って ] 『頑張ってね!僕ここで聴いているね!』 [ と送り出してくれ、他の方もつられるように 次々と拍手を下さって。 さっきの 酔っ払い 陽気なおじさんも、こちらに向かって何故か自慢げに 親指を上げていて、思わずぶっ、と 吹き出しそうになって。 いけない、と表情を引き締めるのですが、 抑えきれない一笑が口角の端には 僅かに浮かんでいたでしょう。 辺り一帯の人が皆暖かく、円い布で ふうわりと包まれたような和やかな 風が吹きました。 おかげで先程までの緊張はどこへか とても落ち着いた気分で特設の楽屋へ 入ることが出来ました。>>123 ] (150) 2020/09/22(Tue) 15:19:59 |