人狼物語 三日月国

148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ


【人】 フィアンメッタ


  誰も冥福を祈ってくれる人が居なかったと
  そういう声はどこか寂し気に響いた気がして
  ゆらり、と瞳が揺らめく。
  貴方の大切な人も……
  祈ってくれなかったのか、と言いかけて、
  私の声は酒場の賑やかさにかき消された。
  届いたとしても、聞こえなかったと
  誤魔化せそうなくらいの、声だったから。
  

  
「縁のある人しか……出来ない……。」


  
(151) 2022/05/29(Sun) 19:42:18