人狼物語 三日月国

148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ


【人】 フィアンメッタ

***


  夜が明ける。霧夜の終わり、
  私は席を立って外を見た。
  うっすら明るくなっていて、今なら帰れそうで。

  結局自分が飲み食いした分のお金は
  席に置いて、立ち上がった。
  ……夜が終わりを告げたからかな。
  
私にはすでに、ゴーストが見えなくなっていたから。



   「ごちそうさまでした。
    
……お料理、どれも美味しかった。」



  シーフードピザも、分けてもらった船盛も
  唐揚げも、海の色みたいなカクテルも。
  ありがとう、と小さく呟いて。

 
(156) alice0327 2022/05/29(Sun) 19:46:06