【人】 メカニック ゾズマ[……“わたしたちの民”であるが故に惑星を追われ、その惑星自体が死の星と化したこと>>51で、真に帰郷が叶わなくなり。 生きるために移り住んだ星で、偶然、機械工学の才能を見出されて進学の支援を受けて。 自身の純粋な興味の対象でもあったメカに打ち込んで。卓越した技術をあっという間に習得して。 こうしてメカニックとして、派手でこそないものの重要な仕事を任されるようになって。 そんな、“自分にはメカしかない”と言わんばかりの新人メカニックの誇りは。 自身が担当した箇所のトラブルによる重大事故という結果によって、一度、挫かれた。] ……アタシの、せい、だ。 [この挫折どころではない絶望を拭ってくれたのは、一体誰だっただろう。 あの事故の後ゾズマに掛けられた言葉のひとつは、“ゾズマのせいではない”とのこと。実際、地上での整備作業は複数人で行ったこともあり、自分ひとりの責任ではない、とは納得できた。 そして件の事故に関しては、整備班以外の問題要素があったとも聞くが、真相はさて――。] (156) 2022/07/10(Sun) 11:39:52 |