人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 厨房担当 ゲイザー

[栗花落に向けてのメニューのため、赤紫と緑の蕾のままのブロッコリーを洗ったり、ハーブやパン粉を見繕ったりしながら――。

 少し前、別のオーダー>>141をゲイザー指名で告げた栗栖に、速崎はなんとか、至って明るいいつもの顔を向ける。
 空まではいかないが本当に軽くなった、の返答に「まじかよ」の驚愕が一瞬顔に出るも。
 楽し気で朗らかな笑顔は、事の深刻さを特に示していない――ように見えた。

 改めて告げられた「お帰り」という一言も、微笑も>>142
 他愛ないようで、なんでもないようで、ただ温かいだけのもののようなのに。]


 ( ……なんで、泣きそう、なんだろ。 )


[ふと気づかされた感覚を、笑顔と忙しなさの裏に、一度押し込めていた。]
(158) 2023/03/07(Tue) 19:14:21