【人】 工藤 彩葉― 集合場所に向かう途中 ― [少し遅くなってしまったかもしれないと、 やや足を速めながら昇降口を目指していた時。 がさ、と植え込みの方が動いた気がして>>117 そちらに目を向ければ、 猫の顔が見えて私は思わず微笑んだ。] あら、猫ちゃん。可愛いね〜。 にゃあ、な〜んて。ふふ…、ふ …… あの。誰かいます…………? [誰もいないと思って猫なで声で話しかけたのに。 直後、植え込みのさらに奥、人の気配を感じて。 私は赤面しつつ、おそるおそる声をかけ。 こんな時間に不審者だったらどうしよう? と頭の片隅で考えながら、そーっと覗き込んだ。] (158) 2022/10/12(Wed) 23:59:18 |