【人】 次期生徒会長候補 赤羽 神一よし、準備は整った。 光明、行くぞ。 [「はい」と答える彼。 いつもクラスの隅で読書をしていた光明は どこか中性的で弱々しいイメージだったが 話してみると 赤羽の全てを見透かしたような言葉に 赤羽は随分と心を許し始めていた。 トオルを見やると その銀髪に白いねじり鉢巻とふんどしを 締め上げている。 頭を抱えているようで 赤羽は物腰の柔らかい光明と目配せをすると 光明がトオルに 「行きたいところがあるなら行っていいんだよ。」 と声をかける。 トオルが離れるならそこで別れて 一緒に行くなら舞台へと向かった。*] (160) 2020/06/19(Fri) 7:14:21 |