
![]() | 【人】 従者 エレノア━ 従者としての日々 ━ [17歳だったアタシは、夏の終わりと共に18歳になった。 そうして春が来て、鉄格子の向こう側が開かれ、慣れた安寧の日々は、再び慣れるまでの忙しい日々となる。>>&1 しかし、新しく仕事でも任されるようになるならば、アタシにもできることは増えるだろう。 養蚕がどうなっていても、とりあえずは手仕事をさせてもらうつもりだった。 神官たちに混じって仕事をするならば、然程問題視もされないだろうと。 それが聞き入れられたかは、さて置いて。 庭に桑が植えられたなら、収穫を手伝ったり。 できる範囲で食堂の机の拭き掃除をしたり。 従者たちの居住区域はベリニと従者たちの助けで、随分と暮らしやすくなっていたはずだから。 アタシは快適に、やりたい仕事をのんびりこなした。] (160) 2024/09/05(Thu) 0:08:51 |