【人】 2年生 松本志信─美術館・屋上─ ………へ。 [確実に落ちた感覚があったはずなのに 気付けば、元の縁のところにいた。 見ていた津崎くんには、瞬きする間くらいのものだったろう。 まるで何かの意思によって、ここでは死ねないと決められているようで。 死ぬ一人、それはお前が決めていいことではないと言われているようで。 おずおずと振り返って、今度は落ちないように気を付けて下がる。 確認したかった。 この夢の中では死ねるのかどうか。 もしここで死ねたなら、現実も書き換わって 他の誰かが死なずに済んで、俺が死ねてみんなハッピーじゃんねって。] と、いう事、みたい? やっぱ夢なんだねぇ、死ねねえや。 ちっと無茶しても、まあ大丈夫…かもね? [へらっと笑って]* (161) 2022/09/04(Sun) 13:53:41 |