【人】 中央域勤務 天乃[ 前任大寒様の事は、細かく知る訳ではないが、資料には長く灯守りをやっていた事や、大寒の号を継ぐ家のことは記されていたように思う。 しかしそこに伴う個人的感情等は記録されず、現大寒様がこうなってしまった訳も己が知ることはない。 ]えっ わ、私がですか……!? そ、それは、その…… 時間的に……難しく…… [ その現大寒様が、難題をこちらに振ってきた>>132ため、また情けない声を上げてしまった。 己は靴選びのセンスなどないのだが……否、それは今重要ではない。 そう言われても、会合までに靴を選ぶ時間は無さそうであった。 適当に選ぶ、や、執事やメイドに選ばせ自分が選んだと主張すれば良い、というのが出来ないのが、お堅いと言われる所以である。 しかし己には、もうそれ以上言えなかった。 一応執事やメイドに指示は出したが、彼女は言葉通り断っただろうか。 もし会合に裸足で参加する姿を見たならば、内心頭を抱えただろう。 これ、もしかしたら“灯守り様”に不便を強いた事による始末書ものだろうか、と……。 会合が終わり、他の灯守りや蛍が何もしていないようならば、己が靴を持っていく事だろう。 温かそう、という理由で、カフェオレのような色のふわふわした素材のブーツ(ムートンブーツ)である……。**] (163) 2022/01/20(Thu) 3:09:32 |