【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ すぅ…っと染みこむような滑らかさで 演奏は始まった。>>97 小鳥の囀りのような、 それでいて広大な河をたゆたう船のような、 ピアニッシモの、高音部の応酬が 繰り広げられる。 今はまだ日が昇ったばかりの時間帯。 初っ端からテンポの速い演奏を 持ってくるよりも、 こちらの方が、観客の心と 歩調を合わせられるだろう。 導入としてこれ以上ない選曲だ。 そして…。 ──のちに自分の世界に引き摺りこむ伏線か? なぜだか、そんな予感がした。 ] (164) 2020/09/29(Tue) 15:44:47 |