>>99 御山洗
「なるほど、道理で。ふふ、また一段と逞しくなりやがって。
急にお前が大きくなって背抜かされたときのこと、思いだしちまったじゃないか」
ズルいぞ、なんてからかいながら、軽く小突いたりしてみて。
一瞬、学生時代のようにバカやってたようなノリが帰ってくる。
「へえ、料理もか?
アキラ、あの頃からずっと興味持ってたもんな。
せっかくだろ。修行の成果、みんなにも見せてやるといい」
「さてな。
俺も久しぶりに帰ってきたものだから、詳しいことはわからないさ。
……鬼走さん辺りなら、どうだったか詳しいかもしれないな」