【人】 狐娘 レイええ。 私にとっては大事な場所だから。 [彼の言い分に苦笑を零しながらも頷く。>>163 警告されてもなお、この場所に訪れたのは理由があってのことだが、反省の色がないと言われればそれまでだ。 強いと自負するその姿がまた昔と重なった。 でも思い出の彼とは髪色が違う。 過去の記憶は少し薄れ始めていて、今思い出せるのは強く印象に残った赤い瞳と赤い髪と教えてもらった名前だけ。 交わした会話は、いくつか覚えているけれど、形には残らない。] えっ、いいえ。 私は強くは……ないです。 でも、あなたが強いのなら、 少しの間、ここに居てもいいでしょう? [暗に危機が訪れるならば助けて欲しいということを言い換えて、笑って彼に向けた。] (166) 2021/12/03(Fri) 21:51:40 |