【人】 教会住みの娘 エヴィ[ 少しの注意を守れば子供を連れて行っても 問題ない、と教えて頂ければ>>165、 私はお礼を伝えて頭を軽く下げました。 先程と同じ>>75甘い香が鼻腔を擽ります。 す、と視線を泳がせてみれば、そこには今日も、 小さくて可愛らしい花束がたくさん入った 籠を抱えて、それでも他の露店や大道芸人>>2 のように商売に勤しむというよりは、 まるで散歩でもするように歩く、 お花屋さん>>1:291の姿が目に入ったでしょうか。 丈の長い作業着>>1:295の、変わらない柔和な笑み。 その手抱えられた籠には、鮮やかな色。 昨夜からずっと、色が失せた世界を彷徨って いるような気がしていた私に、それは本当に 眩しく輝いて。 暫くじっと見つめた後、小さな花束を幾つか 買う為に声をかけたことでしょう。 ] (167) 2020/09/26(Sat) 6:29:46 |