【人】 Chiavica テオドロ>>165 ヴィンセンツィオ そのまま進み。ふと歩調を合わされていることに気づけば、遠慮を捨てて並んで歩き始める。 「景色も見せる顔を変え始める頃。そこに付加する出来事があれば感じるものもひとしお、ですか」 風を、視線を追いかけて向けた目は、近場に咲く花を愛でるのに適しているもので、何か特別なことを思うには至らなかったが。にしたって風流だなくらいは思う。 「御冗談を。慕うことはあれど、 まさか悪い印象を抱くようなことはありませんよ。 これから帰るところです。一度商店街に寄りますが」 園芸用土を切らしていたのを思い出して、と語る。 警察署から離れる時は、なるべく疲れや義務感を残さないように。普段から物事を切り分けようとする男ではあるが、今日はいつにも増して気分が軽いようであった。 #街中 (170) 2023/09/11(Mon) 10:36:22 |