【人】 泰然自若 シトゥラ>>170 襲撃者 手応えはない。移動したのだろう。……あっちは狙撃手の動きだなァ。 考えながらも手足は動く。止まれば容赦なく撃ち抜かれてその部位は使い物にならなくなるだろう。 どっちの音がでかいかって?そりゃ僕の音だろうなァ。 でもこれでこのエリアに居る奴ら、何処で誰を中心に厄介事が起きてるかってのもわかるだろ?こういう勘は働く奴らが多いもんなァ? つまり、もしも僕が倒れても後処理はしてくれるっつーわけで。 全力でやってもいいって事だ。 「―――あっちは押し流すかァ」 三つ目。キューブの中身を落とす。 床に落ちた赤と混じりながら、先程打ち据え損ねた他の水と合流していく。 ―――そのまま津波のように。廊下にある障害物共々、襲撃者を押し流そうとするだろう。 無論、水の量に限りはある。高さも奥行もそこまでないだろうが……障害物は、消えるはずだ。 【奇襲】 (173) 2022/02/21(Mon) 2:13:53 |