![]() | 【人】 剣道 ツルギ>>173 アクタ 「…………………」 「………」 数秒、もしくはそれ以上固まった後。 深呼吸をした。 「…いや、これは言ってなかった俺が悪い。 別に……痛かったとか、そういうわけじゃない。」 そして、初めて君の前で笑った。 引きつった、歪な作り笑顔。誰にでも分かる程の。 「次触ったりする時は言ってくれ。 わかってれば、ビビらないから。」 彷徨う君の手を掴む。その指先は血の気がなく、冷え切っていた。 「………ほら、な?」 全身から汗が滲んでいるのを感じた。 あ、手汗酷いかな。 心拍数の上がった頭で、今更そんなことを考える。 (174) wazakideath 2022/02/22(Tue) 19:58:46 |