【人】 清和>>144 宵闇 「そうだな。"ぎ"の一文字くらいは渡してやってもいい」 落ち着き払ったその姿に貫禄が出たな、なんて密かに思って。 御山洗も宵闇も、10年の歳月で積み重ねたものを確かに感じさせている。 同年代の友人として、これほど誇らしいと思う事はなかった。 「これからは誇らしげに宣言するといいさ。"プロ"なんだろ? 狭き門を通れない人間なんて幾らでもいる。お前はそうじゃなかった」 悪い気がしない様子ならば、祝賀会の詳しい内容をあれこれと考える。 御山洗も誘って、同い年の三人でするようなものがいいだろうかなど、色々と。 「もちろん、その為の正義の味方だ。 ま、知らないだけで、もう助けられてるかもしれないがな」 (175) 2021/08/10(Tue) 19:03:59 |