【人】 三回生 プラチナ[特に危険な場所に行こうとしたわけではない。 それが嘘だとステラの言葉を聞いていたらさすがに伝わってくるものだ。 外された視線は上へと向かっていて。 この学院も、身体に流れる淫魔という肩書きも、血も、まるで鳥籠みたいに絡みついて息苦しくなる。] …………。 [ステラの言葉に、しばらく何も言えなかった。 地の底に潜って沈もうとも、鳥籠の中で空を飛ぼうとも、同じことだと気づいてしまっていたせいで、自嘲のような声が、そのまま俺にも突き刺さる。 危険かどうかなんて関係ない。居場所がなければ、そこに身を投げるしかない。分かっているつもりなのに。] なんかあったんだろうから後で聞かせて欲しいんだが それはともかく、俺に見つからなくても行くな。 危なっかしくてしょうがない。 [俺はどの立場で物を言っているのか、我ながら手前勝手なお説教だ。視線を逸らされようとも真剣な眼差しで見るのは、本気だと伝わって欲しいためだ。]* (175) 2023/06/24(Sat) 1:29:42 |