【人】 黒風白雨 バーナード>>173 シトゥラ 厄介な呼ばれ方をしたものだ、と内心で独り言ちる。 尤も、そう思ったところでそれ以上の厄介が訪れるのだから困りものだ。 増加した水とそれによる津波が己を押し流そうとするのであれば、使うしかないだろう。 トンッ、 と飛び上がる音。流されていく障害物を足元に見て、それから着地音はない。 少なくとも、足元が乾くまでは。 足元の水を吹き飛ばし、濡れないように気を配りながらできる限りの銃弾を撃ち込もうと掃射する。 援軍が来る可能性は十分にあるのだ、これで殺せないようなら完全に機を逃したと見ていい。 後方に気を配りながら、しかし射撃は正確に。狙うは同僚の命だ。 【奇襲】 (176) 2022/02/21(Mon) 2:35:07 |