【人】 3年生 武藤景虎[何を言ってるのだろうと思いながら、辛そうに紡がれるそれを聞いていた。 するりと背から抜けた腕が体の間に割って入って、自分の胸あたりに添えられる。 そのまま突き放されていても多分、離れるつもりはなかったけど。] ………、 [シャツに皺を作っている指を見て、薄く笑うと小さく息を吐いた。] んー…、と、 まず、オレにはくっきーが女にしか見えないので、その心配がわからないんだが、 [男だと思ってただろって言うかもしれないけど、と俯いた頭の髪を指で梳いて] 好きになったのは多分、 今日一緒にいて楽しくて、それもあるけど。 バスに乗る前、 初めて笑ったとこを見た時にかわいいと思って、 もっと笑ってるとこが見たいって思った。 多分その時にはもう、落ちてたのかな、とは。 [言ってて恥ずかしくなってくるけど、事実だから伝えたいと思う。] (181) 2022/09/09(Fri) 3:04:24 |