【人】 図書館長 アザレア[浴衣の色を問えば考え込む暫しの間と、何かを探す所作に 無言で小さく頷きながら答えを待つ傍ら 従業員に浴衣の講釈を簡単に乞う。 曰く、簡単に脱ぎ着出来る簡易のもので 浴衣に男女の違いはないらしい事だとか 着方や帯の結び方を。 なるほど、ガウンに近いんだろうか なんて納得していれば 彼女の気紛れな神が色を選び終えたらしい。] ああ、落ち着いた色だね。 わたしも同じものにしようかな。 [無難だ、実に。 そんなの便乗するしかないだろう。 わたしの神が奇抜な色を連れてこないとも限らないし なにより普段は出来ないペアルックというやつだ。 便乗しないテは無い。 サイズだけ違う2着と羽織りを用意してもらって 想像していたより柔らかな帯に首を傾げる。 やはり想像していたものとはまるで違うらしい。] (189) 2020/12/28(Mon) 8:41:34 |