人狼物語 三日月国

230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら


【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 ― 回想:メディウムの一件、その後 ―


 [ 機械はいつも通りの巡回を行っていた。
   区画の入り口に立ち、ふと彼女を思い出す。

   日頃、機械は誰かと生活を共にすることはなかった。
   人間の生活と、機械の生活は全く異なるもの。
   加えて、己の記録装置はどうしても場所を取る。

   視界を切り替える。
   意識に浮かぶのは今は研究所として存在する建物。
   所謂、病院風の建物は今日も静かに佇んでいる。
   機械が観測できるのは、ここまでだ。

   予測ならまだ幾つかあるが、
   結局のところ、機械が思うのはただ一つだった。

   あの娘の不自由がこれ以上増えないこと、
   ただそれだけである。 ]*
 
(192) 2023/11/21(Tue) 23:42:12