![]() | 【人】 飛鳥 悠凛── possibility ── [立ち去りかけた背中が振り向いた、その時。>>187 『ユーリ、もう時間!置いてくぞ!』と 俺を呼ぶ大声に、意識を持っていかれた。 まずい、リーダーだ。 今日俺達早退なの、何でか忘れかけてた。 いつもなら絶対忘れないのに。] ごめ、俺もう行かないと。 またね。 [こっちからもそう返して、笑顔一つ残すと ぱっと身を翻した。 ───俺は、あの時。 惺の顔をろくに見もしなかった。 今なら、どんな顔をしていたのか、 少しは分かる気がする。 それもただの想像に過ぎないけれど。 ありえなかった、無数のうちの一つ。*] (194) eyes 2025/08/08(Fri) 5:38:08 |