【人】 1年生 朝霞 純>>190 [私たちは彼ではない、という言葉には素直に頷いた。 確かに、そうだ。いくら類推したところで、その本当のところは分からない。それは本人にしか分からないこと。 彼女に言われて、一旦自分を責めることはやめる。 まだ胸が痛んだけれど、彼女の言う通り、津崎さんの心は津崎さんにしか分からない。 分からないことに囚われて、悲しみや苦しみに浸っていることは自己満足じみていて、また傷つけてしまうように思われたから。 彼女は話の続きを促す。>>191 私一人だったら、ずっと泣いていたかもしれない。 話を聞いて、それを整理して、先を促す。 それをしてくれる人は他にいないから、私は彼女にとても感謝した。] (195) 2022/09/11(Sun) 7:22:32 |