人狼物語 三日月国

124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】


【人】 “観測者” 処暑

[ さて……そんな会場内に、大寒の彼女の姿はあっただろうか。
 大寒の彼女を実際に見掛けるのは何時ぶりのことであったか……見たことがない、ということは無かったと思うが、曖昧になる程以前なのだと思う。
 私も彼女も、大雑把に数十歳、と言える歳であるし、付き合いはそれなりだった筈。
 まだ靴を履いていないようならば、先程中央の人間と話していたことを思い出しつつ、まだ解決していないのだな、と思うだろう。

 彼女が今日、此処に姿を見せた理由は分からないが。
 興味がないとは言わないが、私から聞くこともないだろう。

 ところで、大寒の彼女は戯れに他の領域へと手紙を送る事があるらしい。>>0:372
 ……何故知っているかというと、それが私の元へも届いたことがあるからだ。
 最初は宛先のない手紙に対し、どうしたら良いか分からず放っておくだけだったが、
 領域に届いているのだから、怪しいもの、という訳でもないと気付き、
 差出人を“風”で探したら、それが彼女だったという話。

 一度、私は気紛れで返事をしたことがある。
 “観察日記”の延長線上、その時期の処暑域の田畑と海の様子を描写したものだ。
 それに返事は来たのだったか、そして、気紛れに文通は続いているのだったか。
 “雪の雫”のマークを入れる彼女よりも余程不親切に、何の署名も入れない手紙。
 その差出人を、彼女は知っていたかどうか。* ]
(197) 2022/01/20(Thu) 20:30:33