人狼物語 三日月国

148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ


【人】 ユスターシュ

 ― 回想 ―

[もう10年以上前になる。
 プロテアで依頼を探していた時、その男、ウーヴェを見つけたのは。
 偶々目があった。そんな気がした。]



 よーう、そこの冒険者諸君。
 魔法使いは入用じゃねーか?

 料理とか、ライト役とか水も出せる。
 雑用も出来て便利だぜ?


[自分はその性格で人間関係トラブルを起こした事例は幾度もある。
 もしかしたら相手の耳にも入っていて渋い顔をされた可能性は否定出来ない。

 それでも男はどこ吹く風で、声をかけた。]


 金さえしっかり払って貰えば
 役に立つぜ? 俺は。


[そう言って頼む側の態度じゃない俺に対して、その男はどういう反応をしただろうか。
 共に冒険に出る機会はあっただろうかね。]
 
(201) もやむ 2022/05/21(Sat) 14:05:59