人狼物語 三日月国

148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ


【人】 フィアンメッタ


  探していたものを宙に出されて
  目を丸くした。
  正しく探していたものだったから。
  
  こくり、と頷いて。
  大切なもの、という言葉に>>143
  寂し気に、
バツが悪そうに
目を細める。
  本当に大切にしているのなら
  肌身離さず身に着けているようなものだから。



  宙に浮くブレスレットに手を伸ばすけれど
  
……届かない。
背が低いのが憎い。

  背伸びして思いっきり手を伸ばしても
  届かなくて、
なんで?
と言いたげに
  青年の方をみたわけだけど。
 
(203) 2022/05/24(Tue) 10:47:22