>>+44 >>203二人が来た時、シトゥラは俯いたまま微かに胸を上下させていただろう。
止血される中で微かに身動ぎして顔を上げた。
……シトゥラは状況を把握していない。一瞬、殺気が漏れる。
が、目の前の翠を目にしてそれもすぐ霧散した。
「……むるいじ、と……すぴか?」
それに防壁。……ナフか?
頭が回らない。血を流しすぎたのに加え、能力を使用しすぎた。
要するにバーナードと同じだ。
滅茶苦茶疲労している。
「……あとの、こと」
任せた。そう呟いてシトゥラは、
寝た
。
そのままやってきた治療ユニットに運ばれていくのだろう。