【人】 道具屋 フルリー・アルジャーノン[回想:アルジャーノンに花束を] ━━花束を、お届けに参りました。 はぁい、どちらさま?━━ [軽快な返事と共に出てきたのは、わたしのお母さん。 大好きだったよ、あなたの事。 あなたのわたしを見る眼は、初めてあった『道具屋さん』を見る眼だけれども。 まぁ、そりゃあそうですよね、覚えてなんかいないに決まっている。] 客か?━━ [奥から顔を覗かせたのは、わたしのお父さん。 昔の、苦労して痩せていた姿とは違う、とてもまんまるいふくよかな姿だ。 そうだよね、わたし頑張って稼いでいたもの。 そのお腹に有り余る肉をつけるために。] (209) sakura 2021/08/22(Sun) 8:20:30 |