![]() | 【人】 俳優 東堂 圭吾──スタジオの食堂にて── [古河君が澄夜の髪を撫でるのを見て思ったのは、なんだか兄弟みたいに見えるなというのと、本当にαへの反応らしきものは出ないんだなということだった。>>195 古河君がαではないからという発想にはならず、澄夜の性質なのだろうと思っているあたり、多分に様々なフィルターがかかっているとは気づかない。 兄弟っぽく見えるのは、澄夜の姉が日本舞踏界のトーリになれたのにとかなんとか言っていたと話していたのを薄っすら思い出したからもあるが。 澄夜の頼み事を実行したら、こんな些細な接触にも悋気を覚えるのだろうか。 他意がないのもわかっているのだから、そんなこともないようには思うが。 それでも、仮に澄夜が己に対するような反応を少しでも他に示したら、あまり穏やかではいられないのかもしれない。] ありがとう。 あまり暑いと屋外での撮影もしんどいから、 程々に祈ってくれると助かるな。 [古河君が軽い口調で言うのに笑って返して。 そっちの撮影状況はと尋ねれば、どこか言い淀む風な様子に目を瞬かせた。>>196] …………、 [“悪くはない“は良いとイコールのニュアンスには聞こえず、何かあったのかと思う。 単に台本や演技の面で難があるなら、さらりと言いそうな気がするし、言いづらいことがあるように思えた。 人間その時のコンディションもあるし、常に万全といくわけでもないというのはよくよく知っているけれど。 この場で話したいことでもないのだろうなと、変えられた話題に察すれば、言及することはせず。] (212) dix73 2025/08/16(Sat) 10:38:43 |