【人】 “観測者” 処暑―― 会合時 ―― [ 会合時の私が、仕事に真剣に向き合わず、気儘に他者の観察に興じているのは前述の通りだが、>>59 私の近くで動く影があるならば、私の視線は躊躇なく其方へ向かうだろう。 ] ………………… [ 影は小さい人形であり、人形ということは大雪の彼女のものだろうか、と思った。>>192 彼女の能力、だろう。 円卓の向こう、今日は本人である大雪の彼女を見れば、彼女はどうしていたか。 此方を伺っているようならば、視線を暫く、彼女と人形と交互に遣るだろう。 それから、自分の元に視線を移し、人形をじっと観察する。 飽きるまで視線は逸らさず、動きを見つめる。 「大雪の人形が私のところに来ている。どうしたのだろう」というのが手帳の記述。 なお、人形相手ならば、手帳を隠す動作もしない。人形だと思っているから。 積極的に見せることも絶対にないが、間諜の役割を担うならば見放題、というところか。* ] (214) 2022/01/20(Thu) 23:08:58 |