人狼物語 三日月国

148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ


【人】 砂の民 スティグ

[そして、瓶を渡すと彼は快く依頼を受けてくれた。
そして、自分の分と友人の分、二人分、酒を作ってくれる、という。>>194

咄嗟に立ち上がって厨房に向かおうとする彼の腕を握った…
つもりが、自分の手はただ空を切った。
そのまま慌てて声を掛ける。]


いや、友人も、今はそんなに飲める風じゃないから、一つの瓶を分け合ったっていいさ。
一期一会の乾杯は、お兄さんとすることにするよ。

酒、作ってくれるんだろう。
ならさ、さっき言った通り、一杯奢るよ。
だから、後で、この店のグラスで二つ、お兄さんの作った酒持って来てほしい。
一緒に飲もう。


[彼の話を聞く限り、一期一会もそう悪いものではない。
友人のための諸々が済んだ後、雰囲気に酔う…のも悪くないはずだ。

酔い過ぎるつもりは全くないが、店に酔うつもりは大分ある。
きっとまだまだ夜は長い。
そう思っている。]*
(218) 2022/05/26(Thu) 21:43:26